2016年4月6日

金縛り

このところ意味もなく無理を続けていたので、さすがに一度しっかりと睡眠を取って体調を整えねば何も手につかない。そう思って横になり、目を閉じたところで、久しぶりの金縛りに襲われる。

要は夢と現の間にあるというだけで、何ら超常のことではない、と分かってはいても、いざとなると生々しい恐怖があり、必死で抜け出そうとしてしまう。一度覚醒しても、また眠りに落ちかけると同時に金縛りになるので、こうなると寝るのが不安になってくる。厄介なものだ。

かつて、さかんに金縛りに遭っていた時期がある。慢性的に不摂生だったのだろう。あまり頻繁だとさすがに慣れてしまい、割合冷静に状況を楽しんだりしていた。

その頃、金縛りに伴って現れる幻覚としてよく繰り返されたのは、枕の周りで多数の子供の笑い声がする、部屋中をどたどたと荒々しく駆け回る足音が聞こえ、床の振動も感じられる、誰かが部屋のドアを開けて段々近づいてくる気配がする、などだった。概ねありがちな妄想というところだ。

今回はそんな観察をする余裕がなく、主に混沌とした印象だけが残っている。窓を外からガチャガチャと開けようとする音が聞こえたこと、布団が引き剥がされる感じがしたことは覚えている。

明かりのある方を向けば目がさめるだろうと思い、全力を振り絞ってそちらを見たつもりが、あるはずの明かりが消えている。これも中々面白いと思う。目を開いている気になっているが実際には閉じていたり、あるいは首が思った方を向いていなかったりするのだろう。

そんな落ち着かない眠りであったせいか、或いは単にまだ睡眠時間が足りていないのか、今朝も起きると体に力が入らず、どうしようかと思ったが昨日よりは随分ましだ。

2016年4月5日

ばらばら

思うところあってオーディオインターフェースを新調した。今までのものは楽器のインが常に Hi-Z で、つまりギターを直接挿す想定の設計なのだが、これがちょっと邪魔になったのだ。

新しいものは二つあるライン入力の片方が Hi-Z に切り替えられる。さっそくライン出力の機器を繋いでみた。鳴らない。いや、ゲインを上げ切ると僅かに鳴っている。どうしたことか。

改めて仕様を読むと、音源はアンバランス出力、インターフェースはバランス入力だった。これをモノラルのジャックで繋いだ。

この場合なにが起こるかというのは機器の内部配線に依る様に思うが、今回は本来信号を互いに逆相で受けるべき二つの端子がショートし、同相の波形が送られてしまったのだろう。

バランス入力を持つ機器は中の回路で同相信号を除去するから、それでほとんどまるまる無音になってしまった、ということではないだろうか。

そう見当がついたらやるべきことは一つで、片側にモノラルプラグ、もう一方にステレオプラグを使った変換シールドケーブルを作ってやればよい。

散らかった部屋からステレオプラグを探し出し、さっそく半田づけ。久しぶりの作業でかなり不満の残る仕上がりだったが、理論の検証だから動けばいいのだと思うことにする。

繋いでみると今度はちゃんと音がする。思いがけないトラブルだったが、なんとかなるものだ。

2016年3月20日

ジャムおじさん

NETDUETTO で遊んでもらっていた。ベーシストだけが抜きんでて下手という構造的に難しいセッションだった。言うまでもなく僕のことだが。

周りが慣れている人なので、間違えても完全に迷子になってしまっても破綻せずに済む。ありがたいことだ。

しかし辛うじてルートを追いかけているだけでも楽しいもので、もっと自在に色々仕掛けられたらもっと楽しいだろうと思う。

練習しよう。

2016年3月13日

飲酒

振り返ってみると良くない酔い方をした。別に足腰が立たなくなったりしたわけではないが、酒を飲んでくだを巻いているおっさんというのはみっともない。

自分でも訳が分からないことを口走るのは飲み過ぎだろう。もう少し節度を持ちたい。

2016年3月12日

思考の惰性と因果について

とにかく人は世の中がフェアにできていると思いたいらしく、「自業自得」という考えが極端に好きだ。

世慣れしてぼんやり生きている人間ほど、この「自業自得」の原理を都合よく用いている。即ち、自分の身に起こる不幸は「不条理」で、敵と見なした相手に起こる不幸は「自業自得」というわけだ。下らない。

一方で、自分の身に何かの不幸が起きた時に、こんな不幸が降りかかるということは自分が悪人だったからだ、という考え方をする人もいる。同等に下らないと僕は思う。

世界の偶然は人を裁くためにあるわけではない。……というのは恐らく僕の信仰だが、多くの人は自らが無信仰であると称しつつ、世界の公平を保つ何らかの超越的作為を信仰しているとしか思えない。

妄想の因果に絡め取られていく人を見るにつけ、ただ悲しい気持ちがする。

Twitter

なんか人にお説教をしてしまった。その上で「Twitterを再開せよ」ということを言われたので、せめての償いとして要求に応えようと思ったが、アカウントを作ろうとしたところ電話番号の入力を求められ、電話番号を入力したところエラーが出た。心の底から腐ってると思う。

2016年3月9日

NIC

ネガティヴ・インピーダンス・コンバータという回路を使えば、直列抵抗のないインダクタを作れるらしい。オペアンプを二回路使うのと、抵抗の量が増えるが、さほど大規模でもない。

ただし、一回路のジャイレータに対して、増幅器のゲインが大きくなる分、入力電圧の範囲に制限がかかるという。また、信号源の出力インピーダンスが低すぎてもダメらしい。なかなか上手く行かないものだ。

とはいえこの辺りの問題なら、割合に一般的な方法で対策ができそうな気がする。一方で、インダクタの直列抵抗を下げることについては「超低域の特性が良くなるので、一見とても便利そうだが、実用上で意味がある場面は極めて限られる」という風にも書かれており、果たしてこの方向性が正しいかはいよいよ疑問だ。

まあ、最終的には試してみるしかないだろう。とりあえずもう一度回路図を眺めてみようと思う。

じゃい

古いワウに使われていたことで定番になっているコイルのインダクタンスが 560mH、直列抵抗が 15Ω であるらしい。

ジャイレータ回路のインダクタンスは、増幅器の周辺部品3つの掛け算で決まり(なぜそうなのかはちゃんと読んでいない)、560mH という数字は難なく実現できる範囲内だ。問題は直列抵抗の方で、オペアンプを用いたジャイレータに於いては、これを 100Ω 以下にすることは望ましくない様だ。

困ったことに、和嶋本には「コイルの直列抵抗が 100Ω を超えると如実にワウの効きが悪くなる」といったことが書かれている。本当にそうなのか、なぜそうなのか、分かれば対策のしようもあるかもしれないが、思ったより調べることが多い。 

2016年3月8日

椅子人間

人間椅子和嶋氏のエフェクタ本を買った。最初の方は Fuzz Face やら Big Muff やらクローンが続くが、最後の方で「コイルを使った歪み」という変わり種が出てくる。

大塚明氏の HMP3 に、ワウみたいな回路の歪みという、コンセプトに類似点のある回路が載っていたが、こちらはシミュレーテッド・インダクタ(ジャイレータ)を使っている。オペアンプと抵抗・コンデンサで、片側が設地しているコイルとインピーダンス的に等価な振る舞いを作れるらしい。

和嶋本はシミュレーテッド・インダクタに言及しつつも、実際にはわざわざ 500mH のコイルを使っているあたりに拘りが見て取れる。その心意気は嫌いでもないが、ノイズ対策は必要だし外形は大きいし、そもそも入手性が悪くて、売っているところでも2000円くらいの値段になる。冗談ではない。

そういうわけだから、もう少しシミュレーテッド・インダクタのことを調べてみようと思う。

2016年3月3日

方向性の違い

およそ四ヶ月ぶりに飯田橋から電車に乗ったら見事に方面を間違え、うとうとしている内に新小岩まで来てしまった。最近まで両国から帰っていたので、秋葉原などを通過しても帰り道と錯覚してしまう。情けない話だ。

腰痛部

首および肩を中心にストレッチを行った為か、ベースの練習で感じる小指の痺れはかなり軽減されたようだ。他の指が押弦時に痛むのもほぼなくなった。

根源としては部屋の椅子と机の高さがいけないのだと思うが、これは如何ともし難い。姑息的に対策を施して行きたい。

2016年3月2日

(っω=).oO

iPhone のアラームを目覚ましにしているが、ときどき気付かない間に音量を下げてしまっていることがある。今日がそれだ。

もう少し早起きをするつもりだったが、寝るのがやや遅かったのでまだ眠い。今日は特に予定がないとはいえ、そろそろ起きないと明日以降また生活時間帯がずれて苦労するだろう。

苦労をするつもりはない。さて、何をしようかな……

2016年3月1日

バキバキもこもこ



なんだか分からない写真。

十年来使っているヘッドホンだが、イヤパッドが硬くて耳が痛くなるのが悩みだった。しかもだいぶ前から合皮がひび割れてバキバキになっていた。

といって他に不満な点はないのでそのまま使い続けていたのだが、ふとしたきっかけでもこもこのイヤパッドがあることを知り、さっそく Soundhouse で注文したのが昨日のこと。早くも届いたので交換してみた。フィット感が増して大変具合がよろしい。

こちらの方が低音が強く聴こえるという人がいる様だけれど、そう言われればそんな気もしないではない。それぞれのイヤパッドを取り付けた個体で聴き比べたわけでもなく、10分くらいの時間をかけて交換したあと、やれやれと言って聴いているので、気のせいでないことには全く自信がない。

整った環境で聴き比べても、判断できる自信はないのだが。

健康

ベースの練習をしていたら、押弦する指に痺れを感じる。指を開く運指をするときに顕著なので、とりあえず左手を休めることにして、例の4度の訓練をすることにしたが、人差し指に他の指を添えて押弦すると、今度ははっきりと痛い。

寝起きなどにしばしば咳が出て嘔吐感を催すのも、結局は肩こりに起因している様な気がする。こちらは一年以上続いているだろうか。いよいよ障りが出てきたので、対策を講じねばならない。

2016年2月28日

こわい人しかいない

ゆるゆるとゲームの協力プレイをしているつもりが、いつの間にか頭のいい人の会話に巻き込まれていた。こわい……

多人数の音声チャットというのは、全く発言しない参加者がいてもさほど不自然にならないので具合がいい。

2016年2月27日

リズム感

15bpmでメトロノームを鳴らし、同じタイミングで机を叩いてみると、合うまで時間がかかるが、一度合えば思ったほどにはずれない。メトロノームに対して八分で叩くと大きくぶれる。

タイム感そのものの問題も当然大きいけれども、この観察からすると、指の動きによってタイム感が乱れることに課題がありそうな気がする。

気がついたところで、やることはこれまでと同じの様な気もする……

B'd G

YouTube でベースの教則動画を見ている。教則動画を見るだけで上手くなる様な気がするのは良くない傾向だ。

それはともかく、指板上の音名を覚える練習として、4度のサイクルを同一弦上で探していくというのが勧められていた。指を一本しか使わず、音名を意識しながらやるのがポイントらしい。

つまり練習に先立って、4度のサイクルを成す音名のシーケンスを覚えなくてはいけないわけだが、これは語呂合わせが紹介されていた。

飾り物の細工に使われるビーズを英語では bead と綴るが、これが B-E-A-D という4度の連続になっている。D の次は G なので、ここは無理をして BeadG と覚える。そして B の前はどうなっているかというと、これが B♭-E♭-A♭-D♭-G♭で、BeadG に♭が付いたものだ。

G の次で C に戻ってくるから、C-F-BeadG(♭)-BeadG-C で4度のサイクルが網羅できる。語呂合わせなどというものは多少無理がある方が覚えやすい。曲がるズンフェみたいなものだ。

C-F の部分については、まあ、そのくらいは覚えてくれということらしい。メジャースケールなどの話をする時には大概 C が例になり、C をルートとした 4度が F であることはもう染み付いているだろう、という話だった。もっともではある。

ところで、4度上の音というのは5度下の音と同じなのだから、4度のサイクルを逆回しにすれば5度のサイクルになるはずだ。ということは、BeadG を逆さにすれば同じように覚えられるのではないか。

GdaeB か…… あまりうまくない。

さておき明日は予定が空いてしまったので、ベースでゆっくりこの練習をすることにしよう。どうせ飽きるので、飽きたところで気分転換と称して半田付けをしたりゲームをしたりしよう。

Two Cars (are one too many)

最初っから「応募資格:テレパシーを有する方」とか書いておけば良かろうと思うことがある。

以心伝心で何もかもが分かり合えるならば、そもそも「コミュニケーション」なる言葉は生まれていないのではないだろうか。

2016年2月25日

ベログ

今日は左手に変な強張りを感じて全然だめだった。首の周りも痛いし、全身のストレッチが必要そうだ。いい整体とかあるんだろうか。

練習で困難に行き当たるとつい息を止めてしまう。これはなんなのだろうか。リラックスしないと却って難しくなるばかりだ。ベースを弾きながら同じ音を歌うと自然と呼吸することになるし、指板の音を把握する練習として勧められている方法でもあるのだけれど、こればかり常にやるべきでもない気がする。

15bpm のメトロノームに苦戦したあと、60bpm に設定してみると、こんなにたくさん鳴らしていいのだろうかと思ってしまう。だからと言って弾けないのだが……

今日もちゃんとベースに触れ、それなりの発見があった。成果だ。

I - VI - III - VII

UFO の Doctor, Doctor のベースラインを聴き取っていて、これは多分よくある進行だなと思ったので少し考えてみたら、Joan Osborne の One of Us や、Dizzy Mizz Lizzy の Silverflame と同じだということに気づいた。Boston の Peace of Mind もそうだ。

コード進行が同じである以上、ベースで適当にルートを弾くとどの曲も歌えてしまう。不思議なものだ。何より不思議なのは、それでもちゃんと違う曲になるということだと思う。

メトロ

だらだらと楽器を弄っていても埒が明かない。メトロノームを鳴らしてみると、できるつもりのことができていなかったことに気づく。気づいたらあとは練習するしかないので、進歩だと言える。

メトロノームの音に疲れてきたら、インターバルの把握とか各指の独立とか、厳密にリズムを取らなくても良さそうな練習に切り替える。

どちらにも飽きたらやめて寝る。集中力の切れた状態で曖昧に音を出してもあまり得るものがない。

左手のポジションチェンジと小指での押弦に進歩の兆しが見えてきた。そうでもないかもしれないが、そう思うことにする。

2016年2月22日

ピエゾ2

ピエゾのピックアップは 500pF とかの容量があるらしい。電圧源と直列にコンデンサが繋がっていると看做せるので、次段の入力インピーダンスと組み合わさってハイパスを形成してしまう。

入力インピーダンスが高いほど、カットオフ周波数は低くなる。可聴域のローを十分に通すには、10MΩ以上のインピーダンスで受けたいということの様だ。

とかいう様なことを調べていたら、丁度アップライトのベースを弾く人から、ピエゾの音に満足していないという話を聴いた。ピックアップからパッシブ DI まで 7m ほどのケーブルを引き回しているということだったので、配線を変えるだけでも違うかもしれない。

フィンガーノイズが大きく出てしまう、とも言っていたが、これはピエゾピックアップの動作原理上いかんともし難いところかもしれない。少なくとも、磁気ピックアップだとか遠くからのマイキングに比して大きく拾ってしまうこと自体は多分避けられないのではないか。

ピックアップから先でどうにかしようとするならば、耳障りな帯域をフィルタでカットしてやるくらいのことしか思いつかない。とはいえベースの倍音も巻き添えで削られるだろうし、そう上手く行くかどうか。

いずれにせよ、回路自体そんなに難しいものにはならないだろうから、実験として丁度良いかもしれない。

ものづくり

先日のブースターに続いて、またこれもブースターの回路を組んだ。基板に部品の実装が終わっただけで、タッパーを切らしているので箱に入れていない。

例によって有名なエフェクタのコピーだ。そろそろ何か簡単なものを自分で計算して作っても良いのではないかとも思う。

ものを作れる人はすごいと思う。僕に作れるものといったら変な空気くらいで、大体どんな場所で喋っても変な空気になるのでこれは優れている。

2016年2月20日

やっと家でベースに触る。思ったよりは指が動くが、ひどい音を出しているなという感触があるので、また初心に帰ってメカニカルな練習をやっていこう。

気持ちのリセットを兼ねて、いちど楽器をメンテナンスに出そうかな……

2016年2月19日

すたじお

二年前から注文を受けていたファズ(既製品のコピーです)の仕様の最終確認のためスタジオに入った。

折角だから先日分解したエフェクタも持参して試奏してみたが、流石に良い。もっとも、ベースはスタジオで借りたので、自分の楽器と組み合わせた時にどうかというと、また少し違うだろう。

昨日組んだブースターもギターに噛ませてみた。ドライだとアンプが歪まない設定にして、音量にさほど差が出ないようにボリュームを絞りつつ、ゲインを上げて歪ませてみると、けっこうザクザクとした気持ちのいい音がする。ただ、バイパス状態でもノイズが乗るのは、どこかではんだ付けがまずいのではないかと思う。

今回はそんなにエフェクタを持って来なかったので、早々にネタが尽き、いきなり「ジャムりましょう!」と言われる。そう言われても困るので、手抜きをして適当に開放弦を弾いていたら「ベース上手くなりましたね!」と言われた。

この数ヶ月、ベースに触れてすらいなかったのだが、仮に本当に上手くなっていたとしたら、むしろ以前は一体なんだったのか。

ただ、ギターが鳴っているところでなんとなくベースを鳴らしていると、明確にこうしたいというまででなくても、ぼんやりと幾つか「こう行ってもおかしくはないだろう」というイメージは出てくる。問題の一つはそのイメージが具体的なピッチとして確定しないことで、もう一つはピッチとして確定しても指の位置に対応しないことだ。

とりあえず、後者に関しては練習量でどうにかなることが明らかで、逆に言うとその程度にすら練習が追いついていないということである。

そりゃそうだ、練習してないんだからね。

「続かない」というのはまあ、いい。良くはないんだが、そうなってしまうことにはあれこれ言い訳が思いつく。しかし、続かなかったら再開すれば良いだけの話なのに、再開すること自体に奇妙な敷居の高さを感じる。これは全く説明がつかない。

そして説明なんかはどうだっていい。なんとなく再開できないという理由が分からなくたって、結果として再開できれば良いのだ。だから、説明よりは再開する切っ掛けが大事だ。

とりあえず、今日は Deep Purple の話になったことだし、Deep Purple で合わせるというつもりで練習したいと思う。

ビオラベースで? という気はしないではないが、それもイメージの問題という部分は大きいと思うし、それにどうせ本当に合わせるとしたら多分その時はスタジオのベースだから、手持ちの楽器がなんだろうとあまり関係はないのだ。

2016年2月18日

出世

ワラサが大きくなるとブリと呼ばれ、ブリの大きくなったものがデカブリストだ。

ブー

ブースターができた。取り掛かれば案外速い。とはいえ久しぶりだったので機構部品のラグに配線を半田付けするのは結構苦戦したし、あまり綺麗にできなかった。

軽く動作確認を行ってみる。ボリュームをフルにしたままゲインを上げていくと、amPlug は容易に歪んでしまう。本物のベースアンプならもっと余裕があるだろうか。

それにしても、ベース用に使うならそこまでのゲインは不要かも知れない。ギターの場合は真空管アンプの歪みが最高ということになっていて、エフェクタの中で積極的に歪ませている場合であっても「いかにアンプっぽい歪みか」というのが売り文句になっていたりする。しかし、ベースに関してはアンプが歪んでもあまり嬉しくない様な気がしてきている。

ついでに言うなら、ゲインを下げると音がしなくなるなんてそんなもんブースターか、という気もするので、下限でほぼユニティになる様に抵抗で調整しつつ、上限も低くして可変範囲を狭くし、そのぶん細かい操作をしやすくした方が良いかも分からない。

まあこんなことを言いながら、そのうちやっぱりベースアンプを歪ませるのが楽しくなるかも知れない。アンプによっても具合が違うだろうし、色々試してみる余地はある。

2016年2月17日

マックスむらいが死ぬと YouTube でマックスとむらいが催される。

2016年2月16日

ピエゾ

生楽器の接触型ピックアップなどに使われる、セラミック円板のピエゾ素子は、出力インピーダンスが 5M から 10MΩ ほどあるらしい。コイルでできているいわゆる普通のギターピックアップだと 10kΩ 程度ということだから、3桁も違うことになる。

エフェクタの入力インピーダンスは 1MΩ もあれば高い方に属するし、コイルのピックアップを受ける場合にはロー出しハイ受けの鉄則をこれくらいで十分満足することになる。しかし、ピエゾピックアップではこれだと低すぎる。

インピーダンスの不整合による信号の「劣化」が音に悪影響を与えるか、というのは結局主観の問題だろうが、仮に対抗策を考えるならば、やはり出来るだけインピーダンスの高いバッファを用意することになるだろう。

そうするとやはり MOSFET が良いんだろうか。 

サクラフグ

フグぷらすの人もめでたいことが決まったそうで何よりだ。やっぱりやる人はやるもんだ。

やらない人はやらない。(僕です)

久しぶりにエフェクタの工作をしているけれど、機構部品をケースに取り付けたところで手が止まっている。グラウンドの配線について改めて考えていたらややこしくなってきた。

もっとも、ハイゲインの例えばディストーションだったり、LFO を用いた回路だったりしない限り、アナログエフェクタの微弱な電流ではグラウンドの取り方が多少雑でも問題にはならないということだ。

まさにハイゲインのディストーションをほぼ毎回発振させてしまっているのだが、これはグラウンドの問題なのかも知れない。基板上の配線パターンなども関わってくるらしい。難しい。

とりあえず、今作っているのは簡単なブースターだから、さほど気にせずとも大丈夫だろうとは思う。しかし、再開を節目に、良い作法を実践して行きたい。

さしあたって、可変抵抗の端子をグラウンドに繋ぐとき、他の機構部品を経由するのではなく、それぞれ基板のグラウンドパターンに接続することにした。

ステレオジャックの端子を電源スイッチとして使う場合、出力側のジャックで行った方がより良い、という話も聞くのだが、あまり理解できていない。

巡礼地

One Stop Games
http://one-stop-games.tumblr.com/

うーねこさんブログ。充実してるなあ。

スッチム

Steam でお誘いをいただいて Borderland 2 などやっていた。一人でやっていると意外と地味なゲームという印象だったが、多人数でやると楽しい。

といって、ボイスチャットを聴きとりつつゲームの展開について行くのは完全にキャパシティを超えていたが……

2016年2月15日

これで勝つる

Amazon でラッセルの西洋哲学史に付いている内容説明文が中々の悪文だ。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622019019/ref=pe_1776962_210756212_em_1p_2_des

これは Amazon 独自のものではなく、どこかから引かれているはずなのだが。

最後の一文、

独創的な思想家による最高の哲学史として、現代思想のモニュメントである。」

に至っては、古典的ブロンティズムの影響すら感じさせる。(俺がどうやってBurontだって証拠だよ?)

文体の明快・平明を賞賛する文が、こうもぐねぐねした書きぶりになっていると、今ひとつ信頼できない。

2016年2月9日

熱引いて

結局測った限りでは 38.8℃ が頂点で、意外に早く熱が引いた。

それでも身辺でインフルエンザが流行っていることに違いはなく、症状が和らいだからといって油断すると周りにも迷惑が掛かるから、とりあえず近所の病院で診てもらうことにした。

鼻の奥に棒を突っ込まれる検査である。去年に引き続き二度目のことなので、心の準備は出来ていたが、嫌なものは嫌だ。長い棒が鼻を通って脳にでも達するんじゃないかというくらい奥へ奥へと際限なく侵入してくるのが恐ろしいし、激痛というわけではないが独特の不快な痛みがある。他になにか方法は無いものなのかと思う。無いからやっているんだろうが。

しかも、引っ張り出された綿棒の先を看護師が目視し、「あまり付かなかったのでもう一度」と言ってくるのも去年と全く同様だ。ただ、何故かやり直しは一切痛みもなく平気だった。

ときに、恐ろしいもので考え方が後ろ向きになっていると世間の人すべてが自分に対して悪意で接している様な気がしてくる。

看護師が苦痛を伴う検査を無慈悲に二度行ったりするのも、なにか個人的な罰なのではないかとか、陰性と分かったあとで医師が「罹りそうで罹らないねえ」と笑っていたのも、いっそ患いつくのが相応しいという含みだろうかとか、そんなことをかなり真剣に疑う。

いくらなんでもそこまではないだろう、というのは第三者的な視点では理解している。しかし、僕のことだからと思うと、それくらいに思われていても自業自得かも知れないという気持ちが拭いきれない。

こんなのは自意識過剰の一形態であって、僕などにそこまでかかずらっているほど世の中の人は暇ではない。といって、自意識に無頓着になり過ぎて、僕の言うことなど人には聴こえていないのと同じだろうという位の気持ちでいても、当然それはそれで人を傷付けたり無用な反感を買ったりするのだと、このところ痛感する。

現在の、電車の中で笑い声がすると自分が笑われているのではないかと考える様な精神状態は、中学生の頃の気分に極めて近く、多少懐かしささえ覚える。

一方で、周囲のことを全く考えない言動で他人の神経を逆撫でするというパターンに関しては、思い返してみれば記憶の遡れる限りから続いている様に思う。

昔から、調子に乗っているとか、生意気だとか言われても、どうしていいか分からなかった。後になって考えると自分でもどうしてそんな振る舞いをしたのか毎回不思議で、従って反省も成長もなく、ただ一時的な混乱を経て、個別の事象に対して否定的な条件付けが行われるだけだった。

かいつまんで言えば、どうやら僕は根本的なところで他人を不愉快にさせる性質らしい、ということで、しかしこれは別に新しい発見ではなく、長らく忘れていたことを思い出しただけである。

改めるべきだとは思うが、最早即座に改まるものとも思われない。さしあたり、周囲に余計な不快を与えず、平和裡に共存を図っていく上での短期的な方策は、やはり相互不干渉の原則ではないだろうか。

口は災いの門とはよく言ったものだ。あまり不自然にならない範囲で、僕としてはなるべく口を利かないことにする。それだけで幾分生きやすくなるのではないか。

そう上手くいくはずもないのだが、上手くいくと思わないと動悸が収まらない。けっこう追い詰められている。

2016年2月6日

風邪と

弱り目に祟り目というか、「お前は偉そうなので周りから嫌われているぞ」という旨のことを言われた。

かつて同居人に「君は落ち込むだけで、別に反省はしないからな」と笑われたものだ。今回も特に反省しそうな気はしない。そうであれば落ち込むだけ無駄な手間だから、聞き流すのが良いという考え方もある。

しかし思い当たるところは大いにあるので、なかなか難しい。

なんでこうなってしまうんだろうな……

確信

紛れもない風邪だ。行動不能には陥っていないが、大事を取るべきだろう。それにしても些か急な気がするので、インフルエンザが疑われる。

予寒

どうも風邪のひき始め様な気がする。早く寝よう。

今朝は地震で目が覚めたが、寝返りを打ったら揺れが収まった。次からこの手で行こうと思う。

2016年2月5日

Bass Some Famous booster

エフェクタの回路トレースだが、スイッチの接続なども明らかになったし、出来上がった回路図を見たところ意味不明な箇所もないので(そもそもの Centaur の回路が理解できていないのだが)、これですっかり完成したと考えて良いだろう。

ところで、表面実装のコンデンサのうちに、五つほど色の灰色がかっているものがある。今までにパーツ店で見てきたところに拠ると、これらはフィルムコンデンサなのではないかと思う。

うち二つはオペアンプの帰還経路に使われている。LPF の C 要素ということになるだろうか。

CAD の使い方を知らないので、LTSpiceをドロワ代わりにしていた。機構部品のシンボルがないので愚かな選択だ。全体が固まったことだし、清書しておこうかと思う。

ちなみに、クローンを作る気は今のところない。作ってしまえば気軽に改造できて楽しいかも知れないが、そういう実験の為でもなければ製品を買った方がいい。

第一、三十余のコンデンサの半数くらいが定数不明なのだから、クローンするのも暗中模索の作業になるだろう。

オペアンプにちゃんと一々パスコンが付いているのは見習おうと思った。

2016年2月4日

A

-10dB スイッチの繋がっている減衰回路の抵抗を見てみたら、13.7k と 6.34k と書いてあるのが読めた。ここから計算するとゲインは 0.316 倍、つまり -10dB だ。意外にきっちりしている。

進捗

回路のトレースが進んだ。結局のところ Centaur に対する追加部分もそう複雑ではなく、凡そのところは明らかになったと言えそうだ。

余分なオペアンプだが、一回路分はシンプルな非反転増幅器で、その出力は BLEND ポットに繋がっている。ポットの逆の極は Centaur 回路の出力に繋がっており、ワイパーを出力としたよくある抵抗ミキシングになっていた。

この回路への入力は、Centaur回路の1段目にあるバッファの出力が繋がっている様だ。

もう一回路は出力と反転入力が短絡されているので、バッファか、あるいはただの空きピン処理だろうかと思ったのだが、非反転入力とバイアス電圧の間に抵抗が入っているので空きピン処理ではあるまいと気づき、もう少し探ってみた。すると、-10db と書かれた入力信号のパッドスイッチにコンデンサと抵抗を介して非反転入力が繋がっていると分かった。

入力信号は、非反転入力に対して直列の抵抗と、バイアス電圧に向かう抵抗とによって分圧され、その後でゲイン1のアンプを通って出力されるので、全体としては減衰器ということになる。抵抗の値をまだちゃんと見ていないが、定数の調整で -10db になる様にしてあるのだろう。

あとは、ダイオードによるクリッピング回路と直列にコンデンサが入っていたのが発見だろうか。周波数が高いほどクリップしやすくなる様だ。ベース用に調整されたエフェクタなので、低音がクリップして倍音成分が増え過ぎることを嫌っての修正ではないかと思う。コンデンサひとつのシンプルな解法だけれど、これで効果があるなら興味深い。

そんなところだろうか。まだ幾つかはっきりと確かめられていない部分はあるが、ここまで来たらそう迷うこともあるまい。

それにしても、ある程度「正しい形」が示されているというのは大変な助けで、これがなければ1ヶ月は掛かっていたか、ここまで到達する前に挫折していたかもしれない。

2016年2月3日

境界

最近の抑圧された懸念が凝結した様な、異様に生々しい夢を見たので、一日精神が不安定だった。分かりやすい夢を見ることには我ながら呆れる。

まあ、夢で良かったと思うべきだろう。あまり不確かに生きているとこういう不確かな罰を受ける。もう少し気を付ける様にしたい。

2016年2月2日

かえる

にせものさんとか元気なのかな……

今日は戸締まりのできる人を待っているだけで無駄に帰りが遅くなってしまった。潮時を見極めるのは大事だ。

明日も早いし、帰ったら早く寝よう。回路のトレースは進まない。

ほどほどにやることがあって中々よい。

LPF

いま蓋を開けているエフェクタとは関係がないが、回路図を見ていてエミッタ接地のコレクタとベースをコンデンサが繋いでいるのを見かけ、これはなんだったかな、と悩む。

ちゃんと理解していないからすぐ忘れる。コレクタ電圧はベース電圧に対して逆位相だから、これは負帰還ということになるだろう。そして帰還の経路がコンデンサということは、周波数が高いほど帰還がかかりやすいということだ。

増幅器の入力に対して負帰還を掛ければ、結果として増幅率が下がる。この場合は周波数が高いほどゲインが下がるわけで、つまるところがローパスフィルタだろう。

そういえば、トランジスタの本を読んでいると、寄生素子として同じ位置にコンデンサが描かれていることがある。ミラー氏効果と言うんだったか。たしかトランジスタを高速で動作させようとする時の障害の一つであったと思う。

MHz とかいう帯域の話は音声を扱う上でまず関係があるまいと思って、適当に読み流していた。しかし、高速動作で波形が鈍るというのと、ローパスフィルタが掛かるというのは、同じことをどう捉えるかだけの違いではないだろうか。

ガッ

なんでもないフリをすることで平静を保ちつつ、ポットのノブを外した。てこの原理でやったので、ケースの化粧に少し傷がついたが、ほどほどの使用感が出たということにしておく。この程度で傷がつくなら、持ち歩いたり踏みつけたりしているうちじきにボロボロになるだろうと思う。

機構部品ナットを外したが、なかなか基板をケースから取り出せない。どこかがケースに引っかかる形だ。最終的に、フォンジャックをむしろケースに少し沈める形に押し込み、DCジャックが障害なく持ち上がる角度にしてから、ケースの外側からポットの軸を押し込む様にしてなんとか成功した。

この過程で部品や基板にダメージを与えていないという保証はどこにもない。

ともあれ、ようやく基板の裏側に光を当てることができた。機構部品を除いて、この面に実装されている部品はなかった。そうなるとあとは接点を探るだけだ。電解コンデンサが五つあるうち、二つは接続に見当がついていたが、その予測が正しかったことを確かめられた。もう二つ、片側がどこに繋がっているかまでは想像のついたものがあり、これもそのうちの一つは接続が確定した。

部品面にしても、ケースが邪魔でテストリードが当てにくいところがあったので、随分捗る。ともあれ、明日も早いからそろそろ寝よう。

まあ、接続が分かったところで、結局セラコンの容量は不明なのだが…… ファンクションジェネレータとオシロスコープで観察し、シミュレーションと突き合せることで推定可能な部分はあるかもしれない。そこまでするかというと多分しない。

2016年2月1日

はずれ

potentiometer knob removal で検索するとギターのボリュームノブを外す方法がヒットする。惜しいがちょっと違うし、読んでみると押し込み型とネジ止め型があって云々という内容で、残念だけれどそれは知っている。

ダメで元々というつもりで、potentiometer knob removal ehx で検索してみたところ、驚くべきことに丁度求めていた結果が出てきた。

ドライバーなどを使って、てこの原理で外すという多数派と、それではケースに傷がついたりポットの軸に負荷を掛けるリスクがあるというので、丈夫な紐をくくりつけて上に引っ張るという少数派がいる様子だ。

なんというか、もうこれしか言っていない気がするけど、めんどくさいな……

行き詰まり

回路トレースが行き詰まった。

定数は大幅に変わっているものの、Centaur がほぼそのまま入っているので、回路図から見当をつけることで、その部分に関しては割合容易に調べることができた。

問題は Centaur にない部分で、ここを明らかにしてこそトレースしたと言えるのだろうけれど、どうも難しい。

機構部品をケースから外して、基板を取り出した方がやり易いだろうが、ポットのツマミがどうやって外すものかわからないので、部品面しか見えない状態でテスタを当てている。

表面実装部品や、ランドが見える形で実装されているフィルムコンデンサなどは問題ないのだけれど、アルミ電解はどこに繋がっているのか分からない。これが結構厳しい。

そもそも、表面実装の積層セラミックコンデンサは印字がないし、回路内のコンデンサの容量をテスタで測ることはできないので、接続は分かっても回路の半分くらいが定数不明ということになってしまうのだが……

Centaur よりオペアンプが一個多く、二回路入り IC のうち一回路は出力と反転入力がショートになっている。非反転入力はバイアス電圧に繋がっている。ただの空きピン処理ではないかという気がする。この辺は電源を繋いで信号を入れてみるとはっきりするだろう。

めんどくさくなってきた……

2016年1月31日

進捗

元来良く似たものということなので、Klon Centaur の回路図を見ながらテスタを当てている。定数は違うが、今のところほぼそのままだ。

裏面にも幾つか部品が載っていそうな気がする。機構部品を外して基板を動かさないと見られない。めんどくさいな……

分解

(っω=).oO ねむい

勢いで購入したエフェクタが届いたので、早速蓋を開けてテスタを当ててみようと思う。表面実装ばかりでパターンも読みにくいので、地道に接点同士を探っていく作業になるだろう。

昇圧回路が内蔵されていることは見当がついているし、ものはブースターだから、オペアンプの使い方も増幅、バッファ、フィルタ、加算あたりが出てきそうかなという予測はある。

この程度の浅い考えでも、総当たりよりは少しマシに作業ができるのではないか…… 取らぬ狸の皮算用というところだ。

僕の平穏な暮らしについて

Twitter を止めて以来、あまり正体不明の「世間」と対峙することがなく、従ってよく分からない相手に対して無意味に腹を立てることがない。極めて平穏な日々を送っている。

その一方で、目前の問題を超えて何かを考えることが一切なくなったとも思う。

実効から考えると、これが最良の選択肢であると思う。僕がなにか言ったところで、別にそれが問題に貢献するわけではない。そもそも僕の方でも、誰へともなく呟くのに留まらず、積極的に行動を起こして何かを変えようという気もないのだ。

つまり、結局は別に現状を変えてやろうと本気で思ってはいないということだ。

そうであれば、直接にしろ間接にしろ働きかけるつもりもないことに対して、それでも発言だけするというのは、「一応問題があることには気づいていますよ」というポーズ以上の何でもないだろう。そんなことのために虚ろな攻撃性を振り回すというのは本当に空疎だ。

僕は既に人生というものを半ば諦めているのだと思う。強いてこの先どうしてもやりたい事はないから、例えばいつ死んでも特に悔いることもない。単に、死ぬのがひたすら怖いというだけで、あとのことは、最小の労力で結末を先延ばしにしている間の、言わば暇つぶしみたいなものだ。

たかが暇つぶしで無闇に腹を立てたり、あまつさえそれで人を傷付けたりするのは、無意味どころか害しかないだろう。

従って、目の前のことだけに関わって一日を終え、それを繰り返して行けるならば、恐らくそれが最良の選択なのだと思う。

もちろん、これが最良という結論になるのは、なにかこの世界で間違っていると思うものを正したいとか、問題や自分の願望に真っ直ぐ向き合おうという考えを放棄しているからだ。それが「人生を諦めている」ということだと思う。

その様な、何となく達観にも見えなくはない思考停止に落ち着いてしまったことに対して、うっすらと恥の様なものはある。明確な答えのないことに対して、答えがないことを知った上で、なお最善を求めて悩み続ける営みにしか、僕の考える「正しさ」は無かったと思う。それを手放してしまった以上は、いまさら何を言っても、すべて嘘と同じだろう。

しかし、それも最早どうでもいい様な気がする。

まじオススメ

銀猫日報読みましょう。
http://d.hatena.ne.jp/nyro2/

いま僕に書ける最も有益なことを書いた。

2016年1月30日

ブティック

Colorsound Overdriver の改良版と謳うブティック系ペダル(公式ページで本当にそう謳っている。いいのか?)の回路図が某所に出回っていたのだが、入力部がこうなっている。

500K はトリマと思しい。プリセットされている減衰器をスイッチでショートさせることで音量が上がる、というのが狙いだろう。これをプリゲインと称するのはどうかと思うが、演奏上の実用性はあるのだろう。

それにしても、スイッチをショート側に入れると入力がトリマの2番端子に繋がるというのはどうもおかしい。某所で指摘されていたことだが、極端な例としてトリマが回りきっていて2番端子とグラウンドがショートしていた場合、プリゲインスイッチを入れると入力がグラウンドにショートされて音が出なくなる。もちろん、そういう動作にならない様にトリマを設定してあるのだろうが。

また、入力からグラウンドに向かう 2.2M も「全くの無駄」と指摘されていた。意図はポップノイズ防止だろうけれど、入力コンデンサは既に 500K のトリマでグラウンドと繋がっているのだから、これと並列にいくら大きな抵抗を入れても、合成値はどうしたって 500K より小さくなる理屈で、確かにあるだけ無駄というか、強いて言えばない方がましだろう。

そんなわけで「回路図が間違っているのではないか」という声も上がっていたが、さあどうか。この入力部と、クリッピングダイオード部分(なぜか片方はゲルマニウムトランジスタをダイオード接続で使っている)を除いては、定数も含めてまったく Colorsound のコピーだ。トランジスタの動作点に関わる抵抗がトリマになっていたりするが、それも果たして意味があるのか。全体の胡乱さから考えると、このおかしい回路図が現物ママということは十分ありそうに思う。

$319。理屈はともかく、良い音がするならそれだけの価値があるのかも分からない。

2016年1月29日

早寝早起き

いつもより少し寝るのが遅くなってしまったのだが、思ったより眠くないな。といって油断してこれを続けているとやがてドロヌーバみたいになる。

2016年1月28日

遅刻

日野立川間でイオンが発生したため電車が止まっているとか言っていた。癒やし効果だろうか。

2016年1月27日

欠乏

料理をしていて何か足りないと思ったらそれは塩だし、同様に生きていて何か足りないと思ったらそれは水だ。

複雑に考えたくなるものが、案外それだけのことだったりする。しかし惟みるに複雑なのがより高尚だとか偉いとかいうことはないのであって、単純でいけない理由はない。単純なのが特に偉いということもないと思うが。

フェイズ終了

Bioshock Infinite をクリアし、Portal 2 をクリアしたあたりで、若干遊び疲れて来た感じがする。字幕を読むのに集中力を使い過ぎているのかもしれない。

年末に Steam で買ったゲームとしては、まだ Super Meat Boy や Risk of Rain などが残っているのだが、いま急いでやらねばならない理由もないのだし、後の楽しみということにしておこうか。そう言いながら直ぐに始めるかもしれない。

目下僕にしては意外と時間に余裕がない。言うまでもなく、世間の大抵の人よりは暇なのだけれども、世間の大抵の人は寝不足なので、あまりその基準で物を考えてはいけないと思っている。

そろそろ寝ないと……

2016年1月26日

Performers and portrayers

All the world's a stage,
And all the men and women merely players.

https://en.m.wikipedia.org/wiki/All_the_world%27s_a_stage

世界とか人生を劇の舞台に喩えるのはこれが有名だろう。Rush の Limelight にも、

All the world's indeed a stage,
and we are merely players

という一節があった様に思うが、これなどは明確に引用と分かる。

シェイクスピアでは他にもマクベスのモノローグに、

Life's but a walking shadow, a poor player
That struts and frets his hour upon the stage

云々というのがある。とりあえず思い出せるのはこれくらいだが、まだ類するものがあるのではないかと思う。なんにせよ、これを劇の登場人物が台詞として言うところに面白味がある。

コロンブスの卵かもしれないが、物凄く奇抜な発想というわけでもない様に感じるので、類似の表現の悉くがシェイクスピアへの言及であるとは断定しにくい。ただ、現代の文脈で All the world's a stage とか Life is but a play とかいったフレーズが出てくると、避け難くシェイクスピアを連想させる程度のものではありそうだ。

さすがと言うべきなのか、シェイクスピア起源とされるフレーズは多く、豆知識といった軽い調子で羅列してあるサイトを見かけた記憶がある。まあ、別にシェイクスピアが発明したわけではなく、単に記録として残存している用例がシェイクスピアしかないというだけの物も多いのではないかと思う。

調べたわけではないが、brave new world というのも『テンペスト』の中で使われているのが元だろう。この劇の中では brave という語が何度か出てくるが、「勇敢な」ではなく、「素晴らしい」という程度の意味合いで、イタリア語の bravo に近い。当時は英語でも普通に行われる用法だったのだろう。

こういうことを知っていたところで何がどうということでもない。ただ、当の英語話者が例えば brave new world といったフレーズを使うとき、どの程度の割合でシェイクスピアが意識されているのかは多少気になる。

フライデー

ルーチンワークの記録を Pythonista でつけている。言ってしまえばタイムカードみたいなものだ。

記録はひと月分ごとに pickle で保存して、必要に応じてスクリプトでテキストに展開していたが、pickle のままだと Python からしかいじれないし、一度テキストにしてしまうと今度は逆にパースするのが面倒だ。

となると、既に Python モジュールでサポートされているテキストベースのデータフォーマットを使えば良いのではないか。これに気づくのに三ヶ月かかった。

とりあえず思い浮かんだ XML でやってみようとしたけれど、あまり適当でない気がした。<person name="someone">... と書くのと <person><name>someone</name>... と書くのと、どういう場合にどちらを選ぶべきか、今回の様な些細な用途ではさほど悩むべきことでもないのだろうが、それでもどちらかを選ばなければならない。根拠もなく選んだら、どうせ後でどちらを選んだか忘れるに決まっている。

XML でないとすると、あとは JSON というやつか? これも Python に json というモジュールがあるので扱いは楽だろう。

どちらにせよ、多寡がこれだけのことをするのに随分大仰な感じもする。まあこれも経験かもしれない。

2016年1月18日

Wheatley

Portal をさくっとクリアして Portal 2 を始める。Wheatley が最高に良い。

スタンドアップコメディみたいな喋り方だな、と思ったら、声を当てているのが Stephen Merchant というイギリスのコメディアンだった(スタンドアップが主ではない様だけれど)。

製作陣が Merchant のファンで、喋り方をイメージして Wheatley の台詞を書き、最終的には本人に出演を依頼することになったのだそうだ。アドリブに任せている部分も多いらしい。

そんなわけで、検索してみたらスタンドアップコメディをやってるときの映像も出てきたが、ほぼそのままという感じなのがまた可笑しい。

冬の物いり

雪のため電車が止まっており、駅の入場制限で二時間ほど待つことになった。天候のことだから仕方がない。

ようやく電車に乗って目的地の近くまで来たが、歩いていたらビル風で傘が壊れた。

傘というのは出かけた帰りに降っていないとどこかに忘れてしまいがちなものだ。それが分かっているからついビニールの安物を買う。しかし、ビニールの安物だからつい忘れてしまうのではないかという気もする。

安いと言っても五百円くらいはするし、もう千円ほど出せば多少は作りのしっかりしたものが買える。金銭の面だけで言えば、失くしたり壊れたりするまで3倍長持ちしたら先ず損はないという勘定になるだろうか。そう非現実的でもないかと思う。

2016年1月16日

BioShock (Normal)

BioShock 2 がノーマルでクリアできたんだから、1 もノーマルでできそうだと思い、二回目を始めてみた。武器の使い分けはある程度分かっているので、まずまず問題なく進んで半ばほどまで来たが、いい具合に飽きてきた。

2 に比べて超能力の回復手段が限られているので、つい出し惜しみをしてしまう。現状、弾薬も十分あるし、お金と回復アイテムは限界まで持っていて、拾えなかった分がマップのあちこちに転がっている様な状態だから、もっと積極的に使うのが正しい。

上手だからこうなるのではなく、単にいつでもセーブできるので、つい過剰にやり直しをしてしまうだけの話だ。

悪について

メモ:悪くない代官もいる(いた)

そもそも代官というものがその性おのずから悪であるならば、わざわざ「悪代官」と重ねて言うのは「悪泥棒」とか「悪ヤクザ」とか言うのと同じことになる。つまり、悪代官という言葉があること自体が、悪くない代官も少なくとも概念上は自家撞着なく存在し得ることを、高い蓋然性をもって示唆していると、そう論理的に帰着せざるを得ない。

よく考えてみれば代官とは一体なんなのか。山吹色のお菓子を貰って例の件をよしなにするのがその本来の役職ではない筈だが、では代官の正しい在り方とはどの様なものか、朧気な印象すら持っていないことにふと気がついた。

思えばこれまで生きてきて実際に代官と親しく付き合うことがなく、第一人称的に証言を得ることができなかった。交遊が狭いことの弊害だろう。

人付き合いの仕方については追々考えていくとして、代官を悪役にする伝統というのはいつ頃からあるものなのだろう。あるいは、なんとなく思っているほど普遍的な構造でもなくて、少数のテレビ時代劇のイメージが肥大化して流布しているに過ぎないのだろうか。

システムの腐敗によって市民が苦しんでいるが、腐敗しているのは飽くまで中間的な権力者である、というのは、市民側にも体制側にも言い訳ができるから、なかなか良くできているというか、ひとつの常套と言えそうだ。

実際に中間的な立場に置かれた人にとってはいい迷惑で、もはや山吹色のお菓子くらいしか人生に楽しみがないということになっても仕方がないかもしれない。

銘菓ひよ子とか。

2016年1月14日

BioShock 2

暇な時間はほぼゲームしてました。というわけで BioShock 2 を Normal でクリア。

1 より流血や残酷な表現が減ったことを始め、ホラーっぽさは薄まった様に思う。主人公の背景や動機がぼんやりしていて、プロットの進行はお使いの雰囲気が拭えない。悪役もやや扱いに困るし、全体に消化不良といったところ。

ゲーム自体は楽しい。どの武器にも個性があるし、超能力の使い方も工夫の余地が増えた様に思う。もっとも、Normal ではほぼ力押しでなんとかなってしまい、幾つかある設置型の武器は使わずに終わった。

常時有効のスキルに便利なものが多く、道具立ての揃ってくる後半の方が差し引きで簡単に感じられた。

どうせ Hard は地獄なんだろうな……

2016年1月7日

ぶるぶるパック

はじめてゲームのコントローラーに振動する機能がついた時、また下らない小細工をと思ったものだが、気がつくとすっかり標準化している。

「うちとしてももっと革新的なゲーム体験を提供したいんだ。こう、思わず震えがくるような」
「それだ」

というような社内会議があったのではないかと思う。

なにか小型のモーターが入っているのだろうが、それ以上のことは想像もつかない。コントローラー側のインターフェイスICが、受信したぶるぶるness情報を翻訳してモーターを制御しているのだろうか。

ムービーシーンなどでコントローラーから手を離して眺めていると、ビルなどが爆発したついでに机の上でガタガタ言いだしたりして少し慌てる。

考察

子持ちわかめのお前の子じゃない感は異常。

まあ、子持ちししゃもと称するものも、多くはオスのししゃもに口から卵を詰め込んだものだと聞く。とはいえししゃもの卵であるには違いないから、慶弔の折々に見かける親戚くらいの関係はままあるかもしれない。わかめとニシンの卵では、億に一つも血縁はないだろう。

とはいえ血縁だけが親子の縁ではない。養子ということもある。また、精神的な繋がりということもあるだろう。我が子も同然に思うというやつだ。

しかし、気持ちの問題というのは往々にしてすれ違いを生むもので、わかめの方でそう思っていても、卵の方でどう考えているか、なにせ数が多いから分からない。

あるいは決めつけをするのが良くないので、珊瑚蟲が珊瑚を形成するが如く、卵、ニシン、わかめのライフサイクルを持つ生き物なのかもしれない。もはや海のものとも山のものともつかない。

海のものだが。

2016年1月6日

0.1μF

http://www.ti.com/lit/an/sloa093/sloa093.pdf

30秒でフィルタ設計! 30秒は言い過ぎだと思う。

Texas Instruments や Analog Devices はこういう資料を色々公開しているのでありがたい。しかも意外とノリが軽い。

2016年1月5日

エフェクタの逆電圧保護

久しぶりにエフェクタの基板レイアウトに取り掛かる。なんのことはないオペアンプ一回路の反転増幅器なのだが、どうにも苦戦している。抵抗が整然と並ぶようになどと変な欲を出すから良くないというか、その為に配線が複雑になるのでは本末顛倒という気がする。

ところで、これまで作ったものは、最初に読んだ本の流儀に倣ってDCジャックのマイナス側になる極と入力ジャックとを整流用ダイオードでつないでいた。電源スイッチと逆電圧対策を兼ねているのだけれど、果たしてこの方法はどうだろう。

エフェクタ同士を直列に繋ぐとき、パッチケーブルを介して両者のグラウンドも接続される。もし、この二つのエフェクタが電源を共有しており、かつ片方だけが上記のダイオードの使い方をしていた場合はどうなるか。

回路的にはダイオードがショートされるだけの話だから、まあ保護としての用は成さなくなるが、大きな問題はないのだろう。ただ、わざわざパッチケーブルから隣のエフェクタに入って行き、そこでやっとグラウンドと繋がるわけだから、配線距離は無意味に長くなる。

エフェクタに於いて、グラウンドの配線長というのが、どの程度気にするべき問題なのかはよく分からない。しかし、プリント基板を使わないポイントトゥポイントのビルドは音が違う、などと称するくらいなら、相当気にして然るべき問題なのではないかと思う。

電源が全く別個だったり、あるいは電源を共有する(同じパワーサプライに並列に接続されている)全てのエフェクタがこの流儀で作られているなら問題はなさそうだから、その様に使い方を限定すれば良いとも言える。

ただ、繋ぐ電源のスペックをそこまで限定するならば、そもそも逆接続防止などというもの自体が蛇足だと思う。

実は以前からこの点についてはぼんやり気掛かりだったのだが、つい惰性で同じ作りかたを続けてしまった。再開を機に改めようと思う。

2016年1月4日

睡眠不足

一昨日の夜を寝ずに過ごし、昨日は九時ごろ就寝。七時半に起床し、無理やり生活時間帯を元に戻す。

脳に溜まった老廃物が、寝ている間に洗浄されるのだそうで、従って睡眠を取らないとゴミが積み重なっていくのだが、一方まだないゴミを前もって捨てることはできないのだから、この点で言えば寝だめという行為には本来意味がないということになる。

ともかく、寝なかった分はどこかで余計に寝て採算を合わせなければいけない。そういう理屈とどこまで関係があるかは知らないが、十時間は寝たのに目下やや眠い。

2016年1月2日

新年

おぞうに✹

あまり新年めいた気持ちに浸ると復帰が難しくなりそうなので、つとめて平時のごとくしている。などと言いつつ、ゲームに熱中しすぎてすっかり生活時間帯がずれているのだが。

二十四時間暇をしているのだから、早起きをして遊べば同じことなのに、なぜ無意味な夜更かしをしてしまうのか。

今日は Lielackbutter氏と会うので外に出ている。天気が良く、人が少ない。特に人が少ないのが良い。正月だ。