ところで、これまで作ったものは、最初に読んだ本の流儀に倣ってDCジャックのマイナス側になる極と入力ジャックとを整流用ダイオードでつないでいた。電源スイッチと逆電圧対策を兼ねているのだけれど、果たしてこの方法はどうだろう。
エフェクタ同士を直列に繋ぐとき、パッチケーブルを介して両者のグラウンドも接続される。もし、この二つのエフェクタが電源を共有しており、かつ片方だけが上記のダイオードの使い方をしていた場合はどうなるか。
回路的にはダイオードがショートされるだけの話だから、まあ保護としての用は成さなくなるが、大きな問題はないのだろう。ただ、わざわざパッチケーブルから隣のエフェクタに入って行き、そこでやっとグラウンドと繋がるわけだから、配線距離は無意味に長くなる。
エフェクタに於いて、グラウンドの配線長というのが、どの程度気にするべき問題なのかはよく分からない。しかし、プリント基板を使わないポイントトゥポイントのビルドは音が違う、などと称するくらいなら、相当気にして然るべき問題なのではないかと思う。
電源が全く別個だったり、あるいは電源を共有する(同じパワーサプライに並列に接続されている)全てのエフェクタがこの流儀で作られているなら問題はなさそうだから、その様に使い方を限定すれば良いとも言える。
ただ、繋ぐ電源のスペックをそこまで限定するならば、そもそも逆接続防止などというもの自体が蛇足だと思う。
実は以前からこの点についてはぼんやり気掛かりだったのだが、つい惰性で同じ作りかたを続けてしまった。再開を機に改めようと思う。
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