500K はトリマと思しい。プリセットされている減衰器をスイッチでショートさせることで音量が上がる、というのが狙いだろう。これをプリゲインと称するのはどうかと思うが、演奏上の実用性はあるのだろう。
それにしても、スイッチをショート側に入れると入力がトリマの2番端子に繋がるというのはどうもおかしい。某所で指摘されていたことだが、極端な例としてトリマが回りきっていて2番端子とグラウンドがショートしていた場合、プリゲインスイッチを入れると入力がグラウンドにショートされて音が出なくなる。もちろん、そういう動作にならない様にトリマを設定してあるのだろうが。
また、入力からグラウンドに向かう 2.2M も「全くの無駄」と指摘されていた。意図はポップノイズ防止だろうけれど、入力コンデンサは既に 500K のトリマでグラウンドと繋がっているのだから、これと並列にいくら大きな抵抗を入れても、合成値はどうしたって 500K より小さくなる理屈で、確かにあるだけ無駄というか、強いて言えばない方がましだろう。
そんなわけで「回路図が間違っているのではないか」という声も上がっていたが、さあどうか。この入力部と、クリッピングダイオード部分(なぜか片方はゲルマニウムトランジスタをダイオード接続で使っている)を除いては、定数も含めてまったく Colorsound のコピーだ。トランジスタの動作点に関わる抵抗がトリマになっていたりするが、それも果たして意味があるのか。全体の胡乱さから考えると、このおかしい回路図が現物ママということは十分ありそうに思う。
$319。理屈はともかく、良い音がするならそれだけの価値があるのかも分からない。
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