2016年2月28日

こわい人しかいない

ゆるゆるとゲームの協力プレイをしているつもりが、いつの間にか頭のいい人の会話に巻き込まれていた。こわい……

多人数の音声チャットというのは、全く発言しない参加者がいてもさほど不自然にならないので具合がいい。

2016年2月27日

リズム感

15bpmでメトロノームを鳴らし、同じタイミングで机を叩いてみると、合うまで時間がかかるが、一度合えば思ったほどにはずれない。メトロノームに対して八分で叩くと大きくぶれる。

タイム感そのものの問題も当然大きいけれども、この観察からすると、指の動きによってタイム感が乱れることに課題がありそうな気がする。

気がついたところで、やることはこれまでと同じの様な気もする……

B'd G

YouTube でベースの教則動画を見ている。教則動画を見るだけで上手くなる様な気がするのは良くない傾向だ。

それはともかく、指板上の音名を覚える練習として、4度のサイクルを同一弦上で探していくというのが勧められていた。指を一本しか使わず、音名を意識しながらやるのがポイントらしい。

つまり練習に先立って、4度のサイクルを成す音名のシーケンスを覚えなくてはいけないわけだが、これは語呂合わせが紹介されていた。

飾り物の細工に使われるビーズを英語では bead と綴るが、これが B-E-A-D という4度の連続になっている。D の次は G なので、ここは無理をして BeadG と覚える。そして B の前はどうなっているかというと、これが B♭-E♭-A♭-D♭-G♭で、BeadG に♭が付いたものだ。

G の次で C に戻ってくるから、C-F-BeadG(♭)-BeadG-C で4度のサイクルが網羅できる。語呂合わせなどというものは多少無理がある方が覚えやすい。曲がるズンフェみたいなものだ。

C-F の部分については、まあ、そのくらいは覚えてくれということらしい。メジャースケールなどの話をする時には大概 C が例になり、C をルートとした 4度が F であることはもう染み付いているだろう、という話だった。もっともではある。

ところで、4度上の音というのは5度下の音と同じなのだから、4度のサイクルを逆回しにすれば5度のサイクルになるはずだ。ということは、BeadG を逆さにすれば同じように覚えられるのではないか。

GdaeB か…… あまりうまくない。

さておき明日は予定が空いてしまったので、ベースでゆっくりこの練習をすることにしよう。どうせ飽きるので、飽きたところで気分転換と称して半田付けをしたりゲームをしたりしよう。

Two Cars (are one too many)

最初っから「応募資格:テレパシーを有する方」とか書いておけば良かろうと思うことがある。

以心伝心で何もかもが分かり合えるならば、そもそも「コミュニケーション」なる言葉は生まれていないのではないだろうか。

2016年2月25日

ベログ

今日は左手に変な強張りを感じて全然だめだった。首の周りも痛いし、全身のストレッチが必要そうだ。いい整体とかあるんだろうか。

練習で困難に行き当たるとつい息を止めてしまう。これはなんなのだろうか。リラックスしないと却って難しくなるばかりだ。ベースを弾きながら同じ音を歌うと自然と呼吸することになるし、指板の音を把握する練習として勧められている方法でもあるのだけれど、こればかり常にやるべきでもない気がする。

15bpm のメトロノームに苦戦したあと、60bpm に設定してみると、こんなにたくさん鳴らしていいのだろうかと思ってしまう。だからと言って弾けないのだが……

今日もちゃんとベースに触れ、それなりの発見があった。成果だ。

I - VI - III - VII

UFO の Doctor, Doctor のベースラインを聴き取っていて、これは多分よくある進行だなと思ったので少し考えてみたら、Joan Osborne の One of Us や、Dizzy Mizz Lizzy の Silverflame と同じだということに気づいた。Boston の Peace of Mind もそうだ。

コード進行が同じである以上、ベースで適当にルートを弾くとどの曲も歌えてしまう。不思議なものだ。何より不思議なのは、それでもちゃんと違う曲になるということだと思う。

メトロ

だらだらと楽器を弄っていても埒が明かない。メトロノームを鳴らしてみると、できるつもりのことができていなかったことに気づく。気づいたらあとは練習するしかないので、進歩だと言える。

メトロノームの音に疲れてきたら、インターバルの把握とか各指の独立とか、厳密にリズムを取らなくても良さそうな練習に切り替える。

どちらにも飽きたらやめて寝る。集中力の切れた状態で曖昧に音を出してもあまり得るものがない。

左手のポジションチェンジと小指での押弦に進歩の兆しが見えてきた。そうでもないかもしれないが、そう思うことにする。

2016年2月22日

ピエゾ2

ピエゾのピックアップは 500pF とかの容量があるらしい。電圧源と直列にコンデンサが繋がっていると看做せるので、次段の入力インピーダンスと組み合わさってハイパスを形成してしまう。

入力インピーダンスが高いほど、カットオフ周波数は低くなる。可聴域のローを十分に通すには、10MΩ以上のインピーダンスで受けたいということの様だ。

とかいう様なことを調べていたら、丁度アップライトのベースを弾く人から、ピエゾの音に満足していないという話を聴いた。ピックアップからパッシブ DI まで 7m ほどのケーブルを引き回しているということだったので、配線を変えるだけでも違うかもしれない。

フィンガーノイズが大きく出てしまう、とも言っていたが、これはピエゾピックアップの動作原理上いかんともし難いところかもしれない。少なくとも、磁気ピックアップだとか遠くからのマイキングに比して大きく拾ってしまうこと自体は多分避けられないのではないか。

ピックアップから先でどうにかしようとするならば、耳障りな帯域をフィルタでカットしてやるくらいのことしか思いつかない。とはいえベースの倍音も巻き添えで削られるだろうし、そう上手く行くかどうか。

いずれにせよ、回路自体そんなに難しいものにはならないだろうから、実験として丁度良いかもしれない。

ものづくり

先日のブースターに続いて、またこれもブースターの回路を組んだ。基板に部品の実装が終わっただけで、タッパーを切らしているので箱に入れていない。

例によって有名なエフェクタのコピーだ。そろそろ何か簡単なものを自分で計算して作っても良いのではないかとも思う。

ものを作れる人はすごいと思う。僕に作れるものといったら変な空気くらいで、大体どんな場所で喋っても変な空気になるのでこれは優れている。

2016年2月20日

やっと家でベースに触る。思ったよりは指が動くが、ひどい音を出しているなという感触があるので、また初心に帰ってメカニカルな練習をやっていこう。

気持ちのリセットを兼ねて、いちど楽器をメンテナンスに出そうかな……

2016年2月19日

すたじお

二年前から注文を受けていたファズ(既製品のコピーです)の仕様の最終確認のためスタジオに入った。

折角だから先日分解したエフェクタも持参して試奏してみたが、流石に良い。もっとも、ベースはスタジオで借りたので、自分の楽器と組み合わせた時にどうかというと、また少し違うだろう。

昨日組んだブースターもギターに噛ませてみた。ドライだとアンプが歪まない設定にして、音量にさほど差が出ないようにボリュームを絞りつつ、ゲインを上げて歪ませてみると、けっこうザクザクとした気持ちのいい音がする。ただ、バイパス状態でもノイズが乗るのは、どこかではんだ付けがまずいのではないかと思う。

今回はそんなにエフェクタを持って来なかったので、早々にネタが尽き、いきなり「ジャムりましょう!」と言われる。そう言われても困るので、手抜きをして適当に開放弦を弾いていたら「ベース上手くなりましたね!」と言われた。

この数ヶ月、ベースに触れてすらいなかったのだが、仮に本当に上手くなっていたとしたら、むしろ以前は一体なんだったのか。

ただ、ギターが鳴っているところでなんとなくベースを鳴らしていると、明確にこうしたいというまででなくても、ぼんやりと幾つか「こう行ってもおかしくはないだろう」というイメージは出てくる。問題の一つはそのイメージが具体的なピッチとして確定しないことで、もう一つはピッチとして確定しても指の位置に対応しないことだ。

とりあえず、後者に関しては練習量でどうにかなることが明らかで、逆に言うとその程度にすら練習が追いついていないということである。

そりゃそうだ、練習してないんだからね。

「続かない」というのはまあ、いい。良くはないんだが、そうなってしまうことにはあれこれ言い訳が思いつく。しかし、続かなかったら再開すれば良いだけの話なのに、再開すること自体に奇妙な敷居の高さを感じる。これは全く説明がつかない。

そして説明なんかはどうだっていい。なんとなく再開できないという理由が分からなくたって、結果として再開できれば良いのだ。だから、説明よりは再開する切っ掛けが大事だ。

とりあえず、今日は Deep Purple の話になったことだし、Deep Purple で合わせるというつもりで練習したいと思う。

ビオラベースで? という気はしないではないが、それもイメージの問題という部分は大きいと思うし、それにどうせ本当に合わせるとしたら多分その時はスタジオのベースだから、手持ちの楽器がなんだろうとあまり関係はないのだ。

2016年2月18日

出世

ワラサが大きくなるとブリと呼ばれ、ブリの大きくなったものがデカブリストだ。

ブー

ブースターができた。取り掛かれば案外速い。とはいえ久しぶりだったので機構部品のラグに配線を半田付けするのは結構苦戦したし、あまり綺麗にできなかった。

軽く動作確認を行ってみる。ボリュームをフルにしたままゲインを上げていくと、amPlug は容易に歪んでしまう。本物のベースアンプならもっと余裕があるだろうか。

それにしても、ベース用に使うならそこまでのゲインは不要かも知れない。ギターの場合は真空管アンプの歪みが最高ということになっていて、エフェクタの中で積極的に歪ませている場合であっても「いかにアンプっぽい歪みか」というのが売り文句になっていたりする。しかし、ベースに関してはアンプが歪んでもあまり嬉しくない様な気がしてきている。

ついでに言うなら、ゲインを下げると音がしなくなるなんてそんなもんブースターか、という気もするので、下限でほぼユニティになる様に抵抗で調整しつつ、上限も低くして可変範囲を狭くし、そのぶん細かい操作をしやすくした方が良いかも分からない。

まあこんなことを言いながら、そのうちやっぱりベースアンプを歪ませるのが楽しくなるかも知れない。アンプによっても具合が違うだろうし、色々試してみる余地はある。

2016年2月17日

マックスむらいが死ぬと YouTube でマックスとむらいが催される。

2016年2月16日

ピエゾ

生楽器の接触型ピックアップなどに使われる、セラミック円板のピエゾ素子は、出力インピーダンスが 5M から 10MΩ ほどあるらしい。コイルでできているいわゆる普通のギターピックアップだと 10kΩ 程度ということだから、3桁も違うことになる。

エフェクタの入力インピーダンスは 1MΩ もあれば高い方に属するし、コイルのピックアップを受ける場合にはロー出しハイ受けの鉄則をこれくらいで十分満足することになる。しかし、ピエゾピックアップではこれだと低すぎる。

インピーダンスの不整合による信号の「劣化」が音に悪影響を与えるか、というのは結局主観の問題だろうが、仮に対抗策を考えるならば、やはり出来るだけインピーダンスの高いバッファを用意することになるだろう。

そうするとやはり MOSFET が良いんだろうか。 

サクラフグ

フグぷらすの人もめでたいことが決まったそうで何よりだ。やっぱりやる人はやるもんだ。

やらない人はやらない。(僕です)

久しぶりにエフェクタの工作をしているけれど、機構部品をケースに取り付けたところで手が止まっている。グラウンドの配線について改めて考えていたらややこしくなってきた。

もっとも、ハイゲインの例えばディストーションだったり、LFO を用いた回路だったりしない限り、アナログエフェクタの微弱な電流ではグラウンドの取り方が多少雑でも問題にはならないということだ。

まさにハイゲインのディストーションをほぼ毎回発振させてしまっているのだが、これはグラウンドの問題なのかも知れない。基板上の配線パターンなども関わってくるらしい。難しい。

とりあえず、今作っているのは簡単なブースターだから、さほど気にせずとも大丈夫だろうとは思う。しかし、再開を節目に、良い作法を実践して行きたい。

さしあたって、可変抵抗の端子をグラウンドに繋ぐとき、他の機構部品を経由するのではなく、それぞれ基板のグラウンドパターンに接続することにした。

ステレオジャックの端子を電源スイッチとして使う場合、出力側のジャックで行った方がより良い、という話も聞くのだが、あまり理解できていない。

巡礼地

One Stop Games
http://one-stop-games.tumblr.com/

うーねこさんブログ。充実してるなあ。

スッチム

Steam でお誘いをいただいて Borderland 2 などやっていた。一人でやっていると意外と地味なゲームという印象だったが、多人数でやると楽しい。

といって、ボイスチャットを聴きとりつつゲームの展開について行くのは完全にキャパシティを超えていたが……

2016年2月15日

これで勝つる

Amazon でラッセルの西洋哲学史に付いている内容説明文が中々の悪文だ。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4622019019/ref=pe_1776962_210756212_em_1p_2_des

これは Amazon 独自のものではなく、どこかから引かれているはずなのだが。

最後の一文、

独創的な思想家による最高の哲学史として、現代思想のモニュメントである。」

に至っては、古典的ブロンティズムの影響すら感じさせる。(俺がどうやってBurontだって証拠だよ?)

文体の明快・平明を賞賛する文が、こうもぐねぐねした書きぶりになっていると、今ひとつ信頼できない。

2016年2月9日

熱引いて

結局測った限りでは 38.8℃ が頂点で、意外に早く熱が引いた。

それでも身辺でインフルエンザが流行っていることに違いはなく、症状が和らいだからといって油断すると周りにも迷惑が掛かるから、とりあえず近所の病院で診てもらうことにした。

鼻の奥に棒を突っ込まれる検査である。去年に引き続き二度目のことなので、心の準備は出来ていたが、嫌なものは嫌だ。長い棒が鼻を通って脳にでも達するんじゃないかというくらい奥へ奥へと際限なく侵入してくるのが恐ろしいし、激痛というわけではないが独特の不快な痛みがある。他になにか方法は無いものなのかと思う。無いからやっているんだろうが。

しかも、引っ張り出された綿棒の先を看護師が目視し、「あまり付かなかったのでもう一度」と言ってくるのも去年と全く同様だ。ただ、何故かやり直しは一切痛みもなく平気だった。

ときに、恐ろしいもので考え方が後ろ向きになっていると世間の人すべてが自分に対して悪意で接している様な気がしてくる。

看護師が苦痛を伴う検査を無慈悲に二度行ったりするのも、なにか個人的な罰なのではないかとか、陰性と分かったあとで医師が「罹りそうで罹らないねえ」と笑っていたのも、いっそ患いつくのが相応しいという含みだろうかとか、そんなことをかなり真剣に疑う。

いくらなんでもそこまではないだろう、というのは第三者的な視点では理解している。しかし、僕のことだからと思うと、それくらいに思われていても自業自得かも知れないという気持ちが拭いきれない。

こんなのは自意識過剰の一形態であって、僕などにそこまでかかずらっているほど世の中の人は暇ではない。といって、自意識に無頓着になり過ぎて、僕の言うことなど人には聴こえていないのと同じだろうという位の気持ちでいても、当然それはそれで人を傷付けたり無用な反感を買ったりするのだと、このところ痛感する。

現在の、電車の中で笑い声がすると自分が笑われているのではないかと考える様な精神状態は、中学生の頃の気分に極めて近く、多少懐かしささえ覚える。

一方で、周囲のことを全く考えない言動で他人の神経を逆撫でするというパターンに関しては、思い返してみれば記憶の遡れる限りから続いている様に思う。

昔から、調子に乗っているとか、生意気だとか言われても、どうしていいか分からなかった。後になって考えると自分でもどうしてそんな振る舞いをしたのか毎回不思議で、従って反省も成長もなく、ただ一時的な混乱を経て、個別の事象に対して否定的な条件付けが行われるだけだった。

かいつまんで言えば、どうやら僕は根本的なところで他人を不愉快にさせる性質らしい、ということで、しかしこれは別に新しい発見ではなく、長らく忘れていたことを思い出しただけである。

改めるべきだとは思うが、最早即座に改まるものとも思われない。さしあたり、周囲に余計な不快を与えず、平和裡に共存を図っていく上での短期的な方策は、やはり相互不干渉の原則ではないだろうか。

口は災いの門とはよく言ったものだ。あまり不自然にならない範囲で、僕としてはなるべく口を利かないことにする。それだけで幾分生きやすくなるのではないか。

そう上手くいくはずもないのだが、上手くいくと思わないと動悸が収まらない。けっこう追い詰められている。

2016年2月6日

風邪と

弱り目に祟り目というか、「お前は偉そうなので周りから嫌われているぞ」という旨のことを言われた。

かつて同居人に「君は落ち込むだけで、別に反省はしないからな」と笑われたものだ。今回も特に反省しそうな気はしない。そうであれば落ち込むだけ無駄な手間だから、聞き流すのが良いという考え方もある。

しかし思い当たるところは大いにあるので、なかなか難しい。

なんでこうなってしまうんだろうな……

確信

紛れもない風邪だ。行動不能には陥っていないが、大事を取るべきだろう。それにしても些か急な気がするので、インフルエンザが疑われる。

予寒

どうも風邪のひき始め様な気がする。早く寝よう。

今朝は地震で目が覚めたが、寝返りを打ったら揺れが収まった。次からこの手で行こうと思う。

2016年2月5日

Bass Some Famous booster

エフェクタの回路トレースだが、スイッチの接続なども明らかになったし、出来上がった回路図を見たところ意味不明な箇所もないので(そもそもの Centaur の回路が理解できていないのだが)、これですっかり完成したと考えて良いだろう。

ところで、表面実装のコンデンサのうちに、五つほど色の灰色がかっているものがある。今までにパーツ店で見てきたところに拠ると、これらはフィルムコンデンサなのではないかと思う。

うち二つはオペアンプの帰還経路に使われている。LPF の C 要素ということになるだろうか。

CAD の使い方を知らないので、LTSpiceをドロワ代わりにしていた。機構部品のシンボルがないので愚かな選択だ。全体が固まったことだし、清書しておこうかと思う。

ちなみに、クローンを作る気は今のところない。作ってしまえば気軽に改造できて楽しいかも知れないが、そういう実験の為でもなければ製品を買った方がいい。

第一、三十余のコンデンサの半数くらいが定数不明なのだから、クローンするのも暗中模索の作業になるだろう。

オペアンプにちゃんと一々パスコンが付いているのは見習おうと思った。

2016年2月4日

A

-10dB スイッチの繋がっている減衰回路の抵抗を見てみたら、13.7k と 6.34k と書いてあるのが読めた。ここから計算するとゲインは 0.316 倍、つまり -10dB だ。意外にきっちりしている。

進捗

回路のトレースが進んだ。結局のところ Centaur に対する追加部分もそう複雑ではなく、凡そのところは明らかになったと言えそうだ。

余分なオペアンプだが、一回路分はシンプルな非反転増幅器で、その出力は BLEND ポットに繋がっている。ポットの逆の極は Centaur 回路の出力に繋がっており、ワイパーを出力としたよくある抵抗ミキシングになっていた。

この回路への入力は、Centaur回路の1段目にあるバッファの出力が繋がっている様だ。

もう一回路は出力と反転入力が短絡されているので、バッファか、あるいはただの空きピン処理だろうかと思ったのだが、非反転入力とバイアス電圧の間に抵抗が入っているので空きピン処理ではあるまいと気づき、もう少し探ってみた。すると、-10db と書かれた入力信号のパッドスイッチにコンデンサと抵抗を介して非反転入力が繋がっていると分かった。

入力信号は、非反転入力に対して直列の抵抗と、バイアス電圧に向かう抵抗とによって分圧され、その後でゲイン1のアンプを通って出力されるので、全体としては減衰器ということになる。抵抗の値をまだちゃんと見ていないが、定数の調整で -10db になる様にしてあるのだろう。

あとは、ダイオードによるクリッピング回路と直列にコンデンサが入っていたのが発見だろうか。周波数が高いほどクリップしやすくなる様だ。ベース用に調整されたエフェクタなので、低音がクリップして倍音成分が増え過ぎることを嫌っての修正ではないかと思う。コンデンサひとつのシンプルな解法だけれど、これで効果があるなら興味深い。

そんなところだろうか。まだ幾つかはっきりと確かめられていない部分はあるが、ここまで来たらそう迷うこともあるまい。

それにしても、ある程度「正しい形」が示されているというのは大変な助けで、これがなければ1ヶ月は掛かっていたか、ここまで到達する前に挫折していたかもしれない。

2016年2月3日

境界

最近の抑圧された懸念が凝結した様な、異様に生々しい夢を見たので、一日精神が不安定だった。分かりやすい夢を見ることには我ながら呆れる。

まあ、夢で良かったと思うべきだろう。あまり不確かに生きているとこういう不確かな罰を受ける。もう少し気を付ける様にしたい。

2016年2月2日

かえる

にせものさんとか元気なのかな……

今日は戸締まりのできる人を待っているだけで無駄に帰りが遅くなってしまった。潮時を見極めるのは大事だ。

明日も早いし、帰ったら早く寝よう。回路のトレースは進まない。

ほどほどにやることがあって中々よい。

LPF

いま蓋を開けているエフェクタとは関係がないが、回路図を見ていてエミッタ接地のコレクタとベースをコンデンサが繋いでいるのを見かけ、これはなんだったかな、と悩む。

ちゃんと理解していないからすぐ忘れる。コレクタ電圧はベース電圧に対して逆位相だから、これは負帰還ということになるだろう。そして帰還の経路がコンデンサということは、周波数が高いほど帰還がかかりやすいということだ。

増幅器の入力に対して負帰還を掛ければ、結果として増幅率が下がる。この場合は周波数が高いほどゲインが下がるわけで、つまるところがローパスフィルタだろう。

そういえば、トランジスタの本を読んでいると、寄生素子として同じ位置にコンデンサが描かれていることがある。ミラー氏効果と言うんだったか。たしかトランジスタを高速で動作させようとする時の障害の一つであったと思う。

MHz とかいう帯域の話は音声を扱う上でまず関係があるまいと思って、適当に読み流していた。しかし、高速動作で波形が鈍るというのと、ローパスフィルタが掛かるというのは、同じことをどう捉えるかだけの違いではないだろうか。

ガッ

なんでもないフリをすることで平静を保ちつつ、ポットのノブを外した。てこの原理でやったので、ケースの化粧に少し傷がついたが、ほどほどの使用感が出たということにしておく。この程度で傷がつくなら、持ち歩いたり踏みつけたりしているうちじきにボロボロになるだろうと思う。

機構部品ナットを外したが、なかなか基板をケースから取り出せない。どこかがケースに引っかかる形だ。最終的に、フォンジャックをむしろケースに少し沈める形に押し込み、DCジャックが障害なく持ち上がる角度にしてから、ケースの外側からポットの軸を押し込む様にしてなんとか成功した。

この過程で部品や基板にダメージを与えていないという保証はどこにもない。

ともあれ、ようやく基板の裏側に光を当てることができた。機構部品を除いて、この面に実装されている部品はなかった。そうなるとあとは接点を探るだけだ。電解コンデンサが五つあるうち、二つは接続に見当がついていたが、その予測が正しかったことを確かめられた。もう二つ、片側がどこに繋がっているかまでは想像のついたものがあり、これもそのうちの一つは接続が確定した。

部品面にしても、ケースが邪魔でテストリードが当てにくいところがあったので、随分捗る。ともあれ、明日も早いからそろそろ寝よう。

まあ、接続が分かったところで、結局セラコンの容量は不明なのだが…… ファンクションジェネレータとオシロスコープで観察し、シミュレーションと突き合せることで推定可能な部分はあるかもしれない。そこまでするかというと多分しない。

2016年2月1日

はずれ

potentiometer knob removal で検索するとギターのボリュームノブを外す方法がヒットする。惜しいがちょっと違うし、読んでみると押し込み型とネジ止め型があって云々という内容で、残念だけれどそれは知っている。

ダメで元々というつもりで、potentiometer knob removal ehx で検索してみたところ、驚くべきことに丁度求めていた結果が出てきた。

ドライバーなどを使って、てこの原理で外すという多数派と、それではケースに傷がついたりポットの軸に負荷を掛けるリスクがあるというので、丈夫な紐をくくりつけて上に引っ張るという少数派がいる様子だ。

なんというか、もうこれしか言っていない気がするけど、めんどくさいな……

行き詰まり

回路トレースが行き詰まった。

定数は大幅に変わっているものの、Centaur がほぼそのまま入っているので、回路図から見当をつけることで、その部分に関しては割合容易に調べることができた。

問題は Centaur にない部分で、ここを明らかにしてこそトレースしたと言えるのだろうけれど、どうも難しい。

機構部品をケースから外して、基板を取り出した方がやり易いだろうが、ポットのツマミがどうやって外すものかわからないので、部品面しか見えない状態でテスタを当てている。

表面実装部品や、ランドが見える形で実装されているフィルムコンデンサなどは問題ないのだけれど、アルミ電解はどこに繋がっているのか分からない。これが結構厳しい。

そもそも、表面実装の積層セラミックコンデンサは印字がないし、回路内のコンデンサの容量をテスタで測ることはできないので、接続は分かっても回路の半分くらいが定数不明ということになってしまうのだが……

Centaur よりオペアンプが一個多く、二回路入り IC のうち一回路は出力と反転入力がショートになっている。非反転入力はバイアス電圧に繋がっている。ただの空きピン処理ではないかという気がする。この辺は電源を繋いで信号を入れてみるとはっきりするだろう。

めんどくさくなってきた……