2016年2月2日

LPF

いま蓋を開けているエフェクタとは関係がないが、回路図を見ていてエミッタ接地のコレクタとベースをコンデンサが繋いでいるのを見かけ、これはなんだったかな、と悩む。

ちゃんと理解していないからすぐ忘れる。コレクタ電圧はベース電圧に対して逆位相だから、これは負帰還ということになるだろう。そして帰還の経路がコンデンサということは、周波数が高いほど帰還がかかりやすいということだ。

増幅器の入力に対して負帰還を掛ければ、結果として増幅率が下がる。この場合は周波数が高いほどゲインが下がるわけで、つまるところがローパスフィルタだろう。

そういえば、トランジスタの本を読んでいると、寄生素子として同じ位置にコンデンサが描かれていることがある。ミラー氏効果と言うんだったか。たしかトランジスタを高速で動作させようとする時の障害の一つであったと思う。

MHz とかいう帯域の話は音声を扱う上でまず関係があるまいと思って、適当に読み流していた。しかし、高速動作で波形が鈍るというのと、ローパスフィルタが掛かるというのは、同じことをどう捉えるかだけの違いではないだろうか。

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