2016年2月4日

進捗

回路のトレースが進んだ。結局のところ Centaur に対する追加部分もそう複雑ではなく、凡そのところは明らかになったと言えそうだ。

余分なオペアンプだが、一回路分はシンプルな非反転増幅器で、その出力は BLEND ポットに繋がっている。ポットの逆の極は Centaur 回路の出力に繋がっており、ワイパーを出力としたよくある抵抗ミキシングになっていた。

この回路への入力は、Centaur回路の1段目にあるバッファの出力が繋がっている様だ。

もう一回路は出力と反転入力が短絡されているので、バッファか、あるいはただの空きピン処理だろうかと思ったのだが、非反転入力とバイアス電圧の間に抵抗が入っているので空きピン処理ではあるまいと気づき、もう少し探ってみた。すると、-10db と書かれた入力信号のパッドスイッチにコンデンサと抵抗を介して非反転入力が繋がっていると分かった。

入力信号は、非反転入力に対して直列の抵抗と、バイアス電圧に向かう抵抗とによって分圧され、その後でゲイン1のアンプを通って出力されるので、全体としては減衰器ということになる。抵抗の値をまだちゃんと見ていないが、定数の調整で -10db になる様にしてあるのだろう。

あとは、ダイオードによるクリッピング回路と直列にコンデンサが入っていたのが発見だろうか。周波数が高いほどクリップしやすくなる様だ。ベース用に調整されたエフェクタなので、低音がクリップして倍音成分が増え過ぎることを嫌っての修正ではないかと思う。コンデンサひとつのシンプルな解法だけれど、これで効果があるなら興味深い。

そんなところだろうか。まだ幾つかはっきりと確かめられていない部分はあるが、ここまで来たらそう迷うこともあるまい。

それにしても、ある程度「正しい形」が示されているというのは大変な助けで、これがなければ1ヶ月は掛かっていたか、ここまで到達する前に挫折していたかもしれない。

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