2015年12月2日

パラレルキラー

1,000円を切る Arduino Uno 互換ボードとなると、大抵 USB-Serial として使われているチップは、ブルガリア製の CH34x だそうだ。僕の持っているものもそうだ。

地上に存在する最低の USB-Serial IC とまで言われていて、笑うしかないのだが、brew 経由でドライバをインストールしたら一応動いている。挙動はやや怪しい。Arduino IDE が書き込み失敗を報告するが、見たところ無事に動いているらしいということが間々ある。

こちらも安物買いをした USB-Serial 変換モジュールには PL-2303 という IC が使われている。これは本来きちんとしたものであるらしいが、海賊版が横行しているという話を聞く。手元のものも本物かどうか分からない。

PT2399 という IC があって、元々カラオケのエコーなどの用途に作られたものだそうだが、手軽に使えて音も面白いというので、近年の自作エフェクタでディレイを使おうと思ったら、ほとんどこれ一本という観がある。

これは Princeton という香港の会社の製品なのだけれど、やはり海賊版が出回っている。他より安く売っている通販サイトがあったので、いくつかまとめて購入したのだが、社名ロゴが違う明らかな偽物だった。動かしてみると本物との違いは分からない。

こういう違法コピーによって技術が培われていく部分もあるのかもしれない。しかし先駆者の資産を食いつぶしているだけのような気もする。複雑な心持ちだ。

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