2011年9月6日

オオスカシバと百日紅

日記じみたことは Twitter でやろう、といった次の記事が日記である。

午頃食事を取ってから家を出て、所用のため三鷹へ赴く。雑木林の脇を歩いていると、目の前をオオスカシバが横切った。

久しぶりに見掛けた気がするのは不断表を歩かないせいであって、そう珍しい虫でもあるまい。一見すると蜂のようにも見える色合をしているが、実際は蛾の一種であるそうで、写真などを見るとなるほど蛾と言われればそうだとも思い、また言われねば蛾とは分かるまいとも思う。

どこで読んだのだったか、「ハチドリを見た」という報告を聞いてよくよく説明させてみると明らかにオオスカシバのことである、などということが時折あるそうだ。いくらなんでも蛾を小鳥と見間違うなどとは馬鹿げて聞こえるかも知れないが、民家の軒先に咲いた花にオオスカシバが群れを成し、あちらこちらに入れ替わり立ち代わってホバリングしながら蜜を吸っているのを見ると、確かにその動きは蜂などとは全く異なるのであり、姿の小さいこともあって何かとても不思議な生き物に見える。オオスカシバという虫を知らないか、あるいはこの虫が花の蜜を吸うことを知らず、またハチドリというものが日本に分布していないことを知らない人であれば、その様な誤解も無理ならぬことと思う。

もっとも、単にオオスカシバのことを「ハチドリ」の名で読んでいるのやも知れないが。

所用を済ませた帰り道、公園の横を通ると、さるすべりの花が咲いていた。

花に詳しくなくとも、さるすべりは幹を見れば一目でそれと知れる。またこの幹がさるすべりという名の由縁でもある訳だが、それにしても何やら滑稽な名前であって、百日紅と書いて「さるすべり」と読ませるに到っては不釣り合いな気さえする。

見掛けた花は百日紅とは書きながら紅よりは薄紫と言うべき色であった。それがどの程度珍しいことであるかは知らない。

一度帰宅した後、買い物に行き、それから夕食を取る。ひよこ豆のカレーにしたのだが、重曹を入れて豆を下煮したら必要以上に柔らかくなってしまった。なかなか油断がならない。

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