2015年11月29日

Our weapons are two

最近は Python で遊んだりしている。なぜ Python か、というと、きっかけは主に二つだ。

ひとつ目は、Raspberry Pi を買ったこと。七年間使い続けた MacBook に不満が募ってきたころ、少し目先を変えてみたくて五千円ほどの Raspberry Pi 2 B を買った。Raspberry Pi は公式に推薦している言語が Python なので、いろいろ遊ぶのには覚えておくのが良いのだろうな、と思った。

ふたつ目は、Pythonista だ。もともと Pythonista とは、Python の特徴を生かし、Python の設計思想をよく反映したコードを書く人のことを言うらしいが、ここでは同名の iPhone アプリのことだ。Python を覚えると言っても、実際に何かを書いてみなくては覚えられないだろうと思い、なにか学習に便利なソフトが iPhone にないものか、と探していて、Pythonista が目に止まった。

これは学習ソフトの類ではなく、iOS上に構築された Python 環境で、思った以上に色々なことができる。色々できすぎて Apple から機能の制限を求められたりもしたらしい(ネット経由で任意の Python コードを直接取り込める機能がかつて備わっていたが、脆弱性と見なされたようだ)。

野暮用で特定の日付が何曜日になるかを知りたい場面が多く、カレンダーを調べるのもいちいち煩わしいので、日付を入力すれば曜日が帰ってくるスクリプトなどを Pythonista で書いた。なかなか重宝している。

簡単なドット絵ソフトも Python で作ってみた。Arduino のコード内では、LEDマトリクスに表示するドットパターンを 0 と 1 の羅列として表現しているのだが、これを手で書くのは馬鹿らしいと思ったのだ。およそ GUI アプリケーションが備えるべき最低の要件すら満たしていないような荒い作りだけれど、それでも01直書きよりは大分ましになったと思う。

このあたりで当座の用は足りてしまったので、今はさしあたりすることがない。こうなると段々おろそかになり、そのうちぴたりと止んで、また数年先に何かのきっかけで再開する時には覚えなおしになるのだろう。

不毛といえば不毛だけれど、別にどこを目指しているわけでもなし、それもまた楽しいのかもしれない。