2015年11月28日

過密


接続を間違えて冷や汗をかいたりもしたが、一応所定の動作をするようになった。

一応というのは何かというと、画像からも分かる通り、表示が滲んでいる。この滲みは何かというと、次の列で光るべき部分が前の列でも少し光ってしまっているのだ。

なぜこういうことが起こるのか。少し考えて、列を管理しているトランジスタの動作速度の問題ではないかと思い至った。オシロスコープを使って眺めてみると、実際トランジスタに入力されるコントロール信号とトランジスタの出力に、はっきりと時間差がある。

本当は具体的にどの程度の時間差があるのか、数字を記録するべきだと思うのだが、オシロで測ることを全く考えずに組んでしまったため、プローブを当てるのに必死で細かい操作ができなかった。後先考えず基板に部品を詰め込むことの弊害だ。

同じ元凶による弊害がもう一つあって、それは部品の追加がしにくいことだ。トランジスタのオン・オフが遅いのが問題と察せられるのだから、速くしてやるための処置が必要なわけだけれども、その方法というのが大体二通りあって、一つは写真左側に並んでいる七本の抵抗それぞれに対して並列にコンデンサを入れてやる方法。そしてもう一つは、トランジスタの真ん中の足と写真の天側になっている足とをダイオードでつなぐ方法であるらしい。

どちらにしてももはや基板に空きがない。裏側に実装する、という手もあるにはあるけれど、実は裏側にも被膜線を這わせて配線を行っているので、これを一度外してしまわないと修正は難しい。

どんな問題が起きるか把握できていないのに、実験段階からむやみに小さく組むとこうやって失敗することになる。なかなか教訓になったし、基本的な部分では想像通りに動いたので、とりあえず今回はこれで満足だ。

つまりめんどくさいのでわざわざ修正したくない。