2011年10月17日

助任

近所の魚屋を通りかかると、スッポンが売られていたり、シイラが丸一尾売られていたり、珍しいものが出ていることがあって中々飽きない。これは左程珍しくもないかも知れないが、先日はスケトウダラが店先に寝そべっていた。

スケトウダラかスケソウダラか、ということについては、魚類学者の末広恭雄が、「スケトウダラという学術上の本名が、スケソウダラというふうにまちがえて呼ばれるようになってしまったのは残念である」と自著の中で述べているそうだ。孫引きなので前後は分からないが、これはどの程度まで信頼して良いものか。

学術上の正式名称が「スケトウダラ」と決められているのは事実であるけれども、スケソウダラという呼称がここから「まちがえて」生まれたものかというと、それぞれの呼び方がいつ頃から行われているものか、辿れる限りの記録を辿ってみないことには何とも言えない様に思う。

もっとも、スケトウダラが正式名称と定められた後になってから、これが伝播していく内、どこかで転訛を経てスケソウダラの名が生まれたのだと仮にしても、それが残念がるべきほどのことであるか、僕にはよく分からないのだが。

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